2013年04月20日

コピペ

こんな記事を読みました。
「あ、この人、仕事できるんだろうな」って思う9つの瞬間(Six Apart ブログ)
シックス・アパート株式会社というIT企業の中の人が書いた記事です。私が嫌いなライフハックじみたタイトルで、どこに突っ込んでやろうかと半ば悪意を持って読んだのですが、意外や良記事。これに書かれていることをやれば仕事ができるようになる…とはいいませんが、少なくとも他人からは仕事ができそうなやつだと見られると思うの。新入社員さんとかは読んどくといいじゃないかなあ。
私は人を見る目にまったく自信がないので、どういう人ができるのかできないのかとかおこがましくって語れないんですけど、「あ、この人とは仕事としたくないな」って思うときに共通している感覚があるので、それを書き残しておこうと思いました。
それはどんな人かというと、「人から奪うことしか考えていない人」です。
バリエーションが多少あるので、箇条書きにするとこんな人たち。
自分にしかメリットのない取引を押しつけようとする人
権限を与えず言いなりにさせようとする人
全面的に頼りきろうとする人
自分の手を動かさない人
取引先や同僚を尊重しない人
手柄を盗む人
秘密主義の人
手垢にまみれた表現ですが、ビジネスの基本はギブ&テイクです。相手に何も与えずに、果実だけむさぼろうという人は気分が悪いし、実際一緒に仕事をしても百害あって一利なし。本人が何も成果を生まないだけならまだマシなんですが、周りの足を引っ張って全体の生産性を落としかねないというとんでもない連中です。
こうやって箇条書きにすると明らかに嫌なやつなので、そんなやつは滅多にいないだろうと思われるかもしれませんが、残念なことに意外といるんですよね。こういうタイプの人…。
というか、1番目の項目は私自身がそうなってしまっていた時期がありました。バイヤーをやっていた時分の話ですが、自社の利益を追求するばかりに弱い立場の納入業者に一方的な商談を迫ったり。いま思い出しても申し訳なく、また恥ずかしい限りです。そういう取引で得た利益ってあぶく銭みたいなもので、絶対に維持できないんですよ。与えずに奪うことばかりしていると、いずれ相手が枯れてしまうので。
しかも、この手のタイプにはどうも口が上手いやつが多い印象で、マジメな正直者を食いモノにしてけっこう偉くなってたりするケースが往々にしてあるんだから困ったものです。マルチの幹部とか、こういう連中ばっかりなんだろうな。
俺が俺がの「我」を捨てておかげおかげの「下」で生きる。
どっかの居酒屋のトイレに貼ってあった標語なんですが、精神修養的な意味ではなくビジネスでもこういう姿勢って大事ですよねと。出典を調べたかったのですがどうも不明の模様。市井の賢人の言葉なのかしらん。
あと、近江商人の三方良しもいいですね。「売り手良し、買い手良し、世間良し」というやつです。私が仕事で尊敬している人はみんなこれを実践しているように見えます。
なんかとてつもなくべたな着地を迎えつつあるんですが、王道ってのは得てしてつまらないものなので致し方ない。
何かしら意外性のあるオチを期待していた方には平にお詫び申し上げます。



Posted by 松田直道 at 23:04│Comments(0)
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